高天彦神社から、今来た道と逆の極楽寺方面に降ります。
葛城歴史資料館でもらった地図では「重厚な門構えの民家」のところから降 りていく、みたいに書いてありましたが、どれがその民家かは分かりません でした。
が、実際迷うような道はありませんでした。
しかし、この道はすごかったです。
この道は革靴ではとても歩けません。女性のサンダルもだめです。厚底靴な どはもってのほか(死にたくなかったら)。タイトスカート、ロングスカー トも危険です。女性の方はジーンズかキュロットにしましょう。靴はスニー カーなどのズック靴かトレッキングシューズのようなものが必要です。
最初は、高鴨神社側からのぼってきた時程度の山道になりまして「ああ、ま たか」と思いながらも、上ってきたものは降りざるをえませんから、覚悟を 決めて降りだしたのですが、こちらの道はさきほどのような生やさしい道で はありませんでした。
恐らく、昔修験者がこの道を駆け抜けて修行していたのだろう。
そう思わせるすごい道でした。雨の日、雨が降ったあと数日はこの道は通行 不能になってしまいそうです。ただ近年かなり工事して整備されたあとがあ り、もしそうでなかったら登山の装備なしでは通れない所だったかも知れま せん。
なんだかこの道を全神経を集中して歩いているうちに、私の頭の中はいつし か空っぽになっていました。あるいはこの道はそのためにあるのかも知れま せん。
極楽寺のところまで降りてきた時は、もうホッとしました。
そこから更にかなり歩いて人の住んでいる町並みが見えてきました。