熊野大神

↑
熊野大神
熊野大神 くまののおおかみ
島根県の熊野大社, 和歌山県の熊野三山
熊野の神については、出雲の熊野大社の神と、和歌山県の熊野三山で信仰されている神とを考える必要があります。特に後者は熊野権現の名前で親しまれています。

出雲の熊野大社の御祭神は神祖熊野大神櫛御気野命(かむろぎくまぬのおおかみくしみけぬのみこと)です。この神は熊野大神(くまののおおかみ,くまぬのおおかみ)のことではないかともいわれます。

熊野大神の出自については、古事記の天照大神と須佐之男神との誓約の時、天照大神から成った神・熊野久須毘命であろうと推察されます。次田真幸氏は「久須毘」は「奇し霊(ひ)」のことであろうと推定しています。

熊野三山は、熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社から成りますが、本宮大社の御祭神は須佐之男神、速玉大社の御祭神は伊邪那岐神、那智大社の御祭神は伊邪那美神ともみなされるようです。また、そもそもの熊野大神自体も須佐之男神と同一視されています。

更に詳しいことは熊野神社の項を参照して下さい。

なお、熊野三山は八咫烏とも関連が深い場所です。八咫烏については賀茂随想の項を参照して下さい。



(C)copyright ffortune.net 1995-2016 produced by ffortune and Lumi.
お問い合わせはこちらから